ジュリ〜!!! 昔からヴィジュアル系


 ♪ぱらっぱらっぱ〜う〜、ぱらっぱらぱ〜、ぱらぱらぱららぱらぱらぱぱ。
 こんなイントロで始まるのは、沢田研二の「勝手にしやがれ」
 ”スター誕生”で怖い先生こと阿久悠氏の作詞の曲。
 最近では、B”Zの稲葉さんや福山さんもカヴァーしてるあれです。
 この曲で、わすは3つぐらいのみぎり、沢田研二にはまった。
 もう、それはジュリーは美しかったこと!
 子供心にこんな男前がいるなんてと、心奪われました。齢3歳、生意気なガキ(笑)
 そんなわしの幼稚園時代のアイドルは、女は山口百恵。赤いシリーズの百恵ちゃんが好きで、いつも真似してました。「ヒデオさんっ!」とか言ってね。(この場合のヒデオさんは三浦友和(笑))男はやっぱり黙ってジュリーでした。
 ジュリーと同じように首にはスカーフを巻いて、ちょっと大人な気分ではいポーズ! 風邪の時はスカーフにネギが入るぞ! それでも洟を啜りながらジュリーのように腕を組んではいポーズ! ドカタの娘ここにあり! であった。
 私が通っていた幼稚園の制服には、ちゃんと帽子が付いていて、それが少し、「勝手にしやがれ」で沢田研二が使っていたヤツに似ていた。
 それを使っていつも親の前で、♪ぱらっぱらっぱ〜う〜、ぱらっぱらぱ〜、ぱらぱらぱららぱらぱらぱぱと口でイントロをして、その次はジュリーと同じように少し斜めに構えて腕を組む。それで腰を振って踊りながら歌った後は、やっぱりジュリーと同じように帽子を投げてフィニッシュ。
 親にも拍手を受けてもううっとり〜。

 ある日、おかんが市場に行ってしまい、ひとりでは暇なので猫を従えて遊ぶことにした。
 その頃うちにいた猫は二匹、2代目ミーコ(初代は逃げて、3代目も死亡)と、その息子である金二両(茶トラで名前の意味は推して知るべし)。
 その二匹を観客に、わしはミシン台の上に上がり、「勝手にしやがれ」ワンマンショー!!
 ぷりぷりとよく屁を放くから、あだ名はプリットマン。それ故に姉たちにさげすまれていた、屁こきな子供が今晴れ舞台に立つ!
 プリットンマンワンマンショ〜!!
 あのオープニングをまた口ずさむ。
 ♪ぱらっぱらっぱ〜う〜、ぱらっぱらぱ〜、ぱらぱらぱららぱらぱらぱぱ。
 猫を相手に陶酔まねっこジュリー。
 腰もくにくにとして踊りを踊りまくる。
 やはりハイライトは、あの帽子投げ!
 ぴゅっと上手くやって、我ながら天才と思う。
 …が、その瞬間。
「ありゃこりゃば〜!!!!」
 と意味不明の日本語を呟きながら、ぷりぷりと屁を放きながらそのまま落下。
 頭を打ち負傷。








 後は大きなこぶが出来痛い思いをした。
 それ以来、わしは頭が悪くあほになってしまった。

 その後、ジュリーが好きというのは、わしのDNAにしっかりと刻まれ、デヴィッド・シルヴィアン、デヴィッド・ボウイ、ヴィジュアルバンド…。と続いていく〜。

 おしまい。
コメント

小さい頃のことを思い出せば、出てくる、出てくるおかしな事ばかり。
こんな子供でした。
おっちょこちょいのお調子者。
家の前に落ちていた肉(どうして落ちていたかは不明/阿倍野やからね)を見て、
競馬で薬殺されたかなにかの「テンポイントの肉!」やと大騒ぎしたり。
まったく(笑)
テンポイントなんて覚えてる人間おるんかいな(笑)





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